食して良い物、悪い物。(貝原益軒
 一切の煮たるもの、よく熟した柔らかなるを食うべし。こはき物、未熟物、煮過ごして煮えばなを失える物、心口にかなわざる物、食うべからず。

 と、益軒先生はおっしゃっているが、益軒先生はやはり虚弱の体質であったのであろう。不肖私も生来頑健ではないので、この教訓はよく理解できるのだが、私の知り合いにも、幾ら病気で寝ているときでも『粥は食べられない。』と言う人もいる。こんな人は生来胃腸が丈夫に出来ている人かと思う。
 だが、最近私は『ご飯は少し固めにして、よく噛む』のが良くはないかと思っている。私は玄米に大豆が少し混入したものを、一杯だけ食している。