多食と消化剤とを用いて、腹中を戦場にしてはならぬ。(貝原益軒
 酒食を過ごし、たたりをなすに、酒食を消すつよき薬を用いざれば、酒食を消化しがたし。たとえば、敵わが領内に乱入し、あだをなして、城郭を攻め破らんとす。こなたよりも強兵をだして防戦せしめ、わが士卒多く討ち死にせざれば敵に勝ちがたし。薬を用いて食を消化するは、是わが腹中をもって敵・味方の戦場とするなり。飲食するところの酒食、敵となりて、わが腹中を攻め破るのみならず、わが用いるところのつよき薬も皆病をせむれば元気も減る。(後略)

 このたとえ話は面白い。