腹鳴りのするとき食べてはならぬもの(貝原益軒−養生訓より)

   暁の頃、腹中鳴動し、食つかえて腹中不快(こころよからずば)、朝食を減ずべし。気を塞ぐもの、肉、菓など食うべからず。酒を飲むべからず。


   これは少しおかしな表現である。朝起きて腹の調子がおかしかったら、まずは『一切食べない。』が良いであろう。脱水症状を避ける意味で番茶を飲むぐらいで十分ではないか?



   私は就寝前数時間は一切モノを食べないことにしている。お腹を空にして就寝すると、早朝より空腹を感じている。だから、朝目覚めたときに腹中に違和感があれば、それだけで一大事件と考えてよい。

   私は目覚めたら、薄いスイマグの水を湯飲み茶碗一杯飲むようにしている。血液の粘着度を下げる目的とスイマグは便通を整えるのに効果があるように思うからである。



   甲田先生は、夕食と朝食の間は16時間は空けなさいとよく言っておられた。最近私は、人間は空腹状態、飢餓状態が正常ではないか?と思っている。人類の発展段階を考えると、飢餓状態が正常状態だと思うから、私もこれに倣ってできるだけ飢餓状態を長い時間持つようにしたいと考えている。