心は静かにし、身はいそがしくせよ。(貝原益軒)

 心は身の主也。しずかにして安からしむべし。身は心の奴なり。動かして労せしむべし。
心やすくしずかなれば、天君ゆたかに、くるしみなくて楽しむ。身動きて労すれば飲食滞らず、血気めぐりて病なし。


 なお、飲食についてだが、今の栄養学をはじめとして、健康講座的な話としても、食の栄養つまり何をと言うことに
ついては、多くのページを割いているが、どれだけと言う量を問題にする人はすくない。
私はS県に住む姪のY子に次のような意味合いの手紙をかいた。それは『 何を食うか?その質を問う人は多いけど、
どれだけという、量を気にする人は少ない。良い食べ物を沢山とればとるほど健康になると大方の人が思っている
みたいだが、馬鹿げたことだということすら気づいていない。

 良いものを足りぬ加減にとることが健康の秘訣らしい。だが、これの実践は難しくもある。』と。