百病みな気より生ず。

 素問(古代中国の医学書)に『怒れば気上る。喜べば気緩まる。悲しめば気消ぬ。恐るれば気めぐらず。寒ければ気とず。暑ければ気泄(も)る。驚けば気乱る。労すれば、気へる。思えば気むさぼる』と言えり。百病は皆気より生ず。病とは気病む也。故に養生の道は気を調(ととのう)るにあり。 


   [楽水の註]

   以下益軒先生の言は続くのだが、要は気を和らげ平らかにする事だという。今の言葉でいえば、ストレスを起こさないようにしなさいということである。