養生法としての詠歌、舞踏(貝原益軒
 古人は詠歌・舞踏して血脈を養う。詠歌は歌う也。舞踏は手の舞い足のふむ也。皆こころをやわらげ、身を動かし、気をめぐらし、体をやしなう。養生の道なり。今導引・按摩して気をめぐらすごとし。

 益軒は、たまには詩を詠じたり歌ったり、舞をしたりせよと説いている。気をめぐらせ、適度な運動となるから良いのだと説いているあたりなかなか現代から考えても理に叶っていると言わなければなるまい。