土の器、生かされて29.019 感謝

平成17年10月18日(火曜)晴 24度、7時起床、昨日は午後から畠の枠作りをした。パソコンの整備はほぼ終了か?随分と長くかかった。
葉隠は読まず、戦国の武将を研究。
彩音風邪、学校に行かせたが、元気で家に帰ってきた。
断食後の復食は、今回は失敗、朝食をもう少し工夫しよう。
イトーヨーカ堂に注文していた本を取りに行った。帰ってからパソコンに向かう。就寝12時過ぎだった。
今日は畠の枠作りを完成しよう。

//------ *** ----- S.Y兄よりメイルを頂く
清水兄へ

急に寒くなって昨日コタツに薄い布団をかけました。膝が冷えるのでね。
何しろ脈拍50前後、体温も55度前後、いつも冷たい体のようですから。
でも、何とか30分から40分程度の散歩だけはか欠かさないようにしています。

前から聞きたいと思っていたけど、この歳で断食なんていいのかなと。
今日のページを見て、いろいろ勉強になりました。

先日テレビで有名人を集めて食生活のチェックをして、アドバイスする番組をみました。
そんな食事をしていると5年後・10年後にこんな病気になる・・・のような番組でした。
そのなかで、常に大食をしているとそのうちいくら食べても満腹感がなくなるとか。
一食ぐらい抜いて、空腹感が出たら食べるように。時には腹の中を空っぽにすること
が大事です。と
こんな話がありました。断食そのものではないけど、ポームページを読みながら
腹を減らすということが分かったような気がしました。

私は小食なので、朝は余り欲しくないけど、茶碗4分の1程度、昼・夜も余り腹は減らないけど、
ご飯半分、出来るだけ野菜と果物を。多分カロリーは不足と思うので、三木の食品を
プルーン・大豆の粉・を牛乳で溶かし、食後3口程度飲んでいます。
腹が膨れ過ぎると却って呼吸が苦しく感じます。腹が減ってる時が気持ちいい。
 
断食ではないけど、朝食抜いたらどうかなと思ってるけど、如何かな。
食が細い割には急に痩せないし、現在半年に0.5キロ位ずつ痩せてるといったところ

私の食について暇の折アドバイスください。




// -------- *** -------- 返事を書いた。
S.Y.大兄

 ハハハハッツ! 読んでくれて有り難う。まずは感謝の言葉を述べてから・・・・・。
 返事になるかどうか?まあ、私見を述べさせて頂きます。

 結論から言うと、健康問題は人それぞれ、私には良くても兄に合うかどうか?

 甲田先生は、半日断食を奨めておられます。それは朝食10時半、夕食4時半です。つまり前の日の4時半から翌朝10時半まで食べないと言うモノです。

 朝食のことを、英語で Breakfast と言いますね・・・・。スミマセン、英語の話なんぞして。ですが、fast は勿論『断食』のことですね。英国人は朝食を『断食を破る』と表現していますね・・・・。断食とは大袈裟な! と思うでしょう。ですが彼らは、そうとらえているのでしょう。

 兄は、極めて少食だから、健康のための断食はおそらく不要でしょう。

 私の場合、昨年まで血圧が 130 台あったものが、例の腸閉塞で、医療的断食、1週間を一月おきに2回やったせいか、血圧はほぼ正常値 110-65 前後と落ち着きました。多分、あれで体の大掃除をしたようなものだったらしいといまになって気づいております。

 さて、それで私の断食ですが、1日断食というのは、私もやったことが無かったのです。やるときはもっと長期でした。断食は最初の1日目から2日目ぐらいが一番辛いのです。その辛いことをやってすぐに止めるのは勿体ない・・・??のでいつも1週間前後の断食をしていたのです。

ですが、私も高齢になったので、長期断食よりも短期がよいかな?と思って1日断食に取り組んでみているのです。(別にもう一つ理由があるのですが後述)

断食は、人間の歴史から言うと、多分人類は飢餓状態にさらされ続けてきたので、飢餓には強いと思うのです。むしろ、飽食、食い続けの歴史は極めて短いのでいろいろな故障がでるのですね。と言うのが私の食生活に対する第一見解です。次は人間は、全体食の食生活と言うことです。さっきも申し上げましたように、人類の歴史は飢餓からの脱出でしたから、食べられるものは全部頂くように努力したのだと思います。

米を搗いて白米にして食べるようになったのは、日本では元禄時代だとか?当時白米にしたお陰で都会(江戸)では、江戸詰の武士が脚気になり『江戸病』と言われたことは、よくご存じだと思います。

 なにせ、日清、日露戦役で、鉄砲の弾に当たって死んだ兵士よりも脚気で死んだ兵士の
数が多いとは、驚きの外ありません。もっとも、ビタミンの発見は大正10年ですから、さすがの文豪、森鴎外こと、森 林太郎陸軍軍医総監もその点では、大チョンボも良いところでした。だから、この点をとがめる人は、軍医総監をしながら、小説なんぞに現を抜かさずに、もっと森は軍医としての職責に日夜努力すべきであったのだ。という人は、医者仲間に多いことは知っておいても良いでしょうか?

脱線しましたが、栄養学も言ってみれば、割と歴史は浅いのですね。日本人?ばかりでは無いでしょうが、人間は穀菜食が体に合っているのでは無いかと、私も思います。菜食も葉っぱが良いのでは?と思うのです。

 根こそぎ掘って食べると言うのは、動物の習性としては、それほど歴史は古くありませんでしょう。多分葉っぱが良いと思います。ですが、にんじん、ゴボウ、レンコンなど良い食べ物と言うことにはなっておりますが・・・・。

 厚生労働省では一日に32品目以上をとりなさいと奨めておりますが・・・・。本当か?と首をかしげる人も多い。私もそう思います。蚕さんは、桑の葉っぱしか食べないし、自然の動物は多品種を食べると言うよりも、単一な食性の動物が多いと言う人も多い。
人間だけが、多品種の食物を取らなければ、栄養が保たれないと言うのはオカシイという説です。

 私は、玄米と野菜があれば、あとは小魚があれば十分と思っております。小魚とはイリジャコのことです。つまりどれもこれも全体食でもありますから、理屈にも合っているように思います。カルシュウムも多分これで大丈夫でしょう。

ですが、いろんな理屈があって、魚の骨のカルシュウムの摂取率は悪いとか、植物のカルシュウムはさらに摂取されにくいとか、いろいろと理屈もあり、おまけに微量栄養素だなんて、ほんのちょっとした亜鉛も必要でこれが無くなると云々と・・・・。

いろいろと言われておりますことは、兄もよくご存じだと思います。ですが、そんな微量栄養素を気にして食事をするわけにも行きますまい。
まあ、どんな食事をするかは、際限なく議論が続くところです。皆さんの関心は入れることにどうしても、神経が行ってしまい勝ちですが・・・・・・。


ですが、意外や意外、ウンコ、出す方の話は、あんまりされておりません。糞の話は、みな辟易ですね・・・・。ですが、甲田先生は、まず出すことだと、排便を強調されます。特に『宿便』を問題になさいます。

 宿便の有無についても、いろいろと議論があって、宿便なんてそんなものは無い!、と言い切るお医者さんも多いですね。いわゆる現代医学では『宿便』はありません。ですが、断食をやれば、必ず、どぶの臭いのする、ものすごく臭いウンコがでますね。時には砂のような固形物も出てきますし・・・・・。

まあ、人体はまだまだ、分からないことが多いと思うのです。健康法は十人十色というほかありませんが、健康法の鉄則は、あくまで『少食』です。それと飯は『玄米』が一番優れているのです。

 玄米を少し硬い目に炊いて、よく噛んで食べる。1膳で結構。(70歳以上の場合)腹が空くまで食べないで結構。時間がきたから食べる?これは多分イケナイと思います。
空腹が、人間の体に合っている。人間はオオカミ型とは川島四郎先生の言だったと思います。(腹すかし型、多分動物はみなそうでしょう)

 貝原益軒先生の『養生訓』では、『気』を重視しておられます。もしかしたら、気こそ最重要問題かも知れません。『気』を減らす事をしてはならないと、おっしゃるのです。
『気』とは東洋的言葉で良い言葉ですね。私も大好きな言葉です。

 ヨガは気を重視していますね。私はヨガは知りません。ですが、呼吸法がありますし・・・・勿論体操もありますから、もっともバランスのとれた運動でしょう。良い健康法だと思います。

兄の散歩は良い運動だと思います。貝原益軒先生は食べたら、歩けと言っておられます。家の中でも歩いていたら良いとおっしゃいます。益軒先生の難しいところは、『心はゆったりと、体はこまめに動かせ。』とおっしゃっている点です。心と体の動きをアベコベにするのでしょうか?どうも私には難しいですが、その精神は忘れないようにしたいと思っております。

 益軒先生の健康法は、節制の一語に尽きますね。これは見事です。なるべく少ない睡眠とさえ受け取れる睡眠についても、多眠を戒めておられます。気が減ると言うのです。 これは意外や意外でありましょう。ナポレオンは3時間の睡眠で事足りたそうだし、私が尊敬している、甲田先生も3時間ばかりの睡眠だそうです。

 少食であれば、内臓の疲れが少なくて済むので、少ない睡眠で事足りるとおっしゃっておられます。長々と話をさせて頂いたけど、まだまだ、健康問題については私見があります。

 それは、個人個人の体質的なモノ、つまりその人が陽性体質か、陰性体質か?虚が実か?この考え方は多分に漢方的で、今の現代医学には全くこの考えは無いと申せましょう。漢方は、個人個人の体質を重視して、薬の処方をしてきたし、今後もその方向でありましょう。


現代医学は、症状対応型で、これこれの症状には、これで対処すべしというやり方ですから、名医も新米医者も等しくして、病状対応型の医学といえましょうか? 漢方は、あくまで個人対応型ですから、おなじ病状でも、各個人個人の持っている体質に合う処方を模索する研究、学問領域と言えますから、個別対応型と言えますでしょう。

細菌による病気に対しては西洋医学は著効をあげてきたのはよくご存じでしょう。ですが、いわゆる難病には漢方がよく効果を上げてきました。


ここで漢方を持ちだしたのは、兄の低体温その他からみたら、兄も陰性体質かと思われます。さて、陰性体質には、陽性のもので対応する、食べ物でもなんでも陰には陽で対応と言うのが定説ですが・・・・。

これも実は二通りあるから、素人判断は出来ないのです。つまり、陰には陰で対応という手なんです。甲田先生は徹底したこの手法で体質改善をされるので。陰に陽では体質改善は出来ない。陰には陰で行く! これは、厳しいですね。病状は一時期、ますます悪化の一途を辿りますから、患者はもうたまりません。そして陰の極に追い込んで、そこからはい上がってきたものだけが、難病から救われているのです。(この事は甲田カーブという、独特のグラフと言うのがあるが、今日は割愛します。)

患者も必死なら、医者も必死の覚悟の養生が続くのですね・・・・。私も側で何度も見ながらも、これは並大抵ではないと思うのですよ。
 甲田先生の指導力は大したものです。普通人(多くの医者を含めて)が真似出来ることではありません。

 さて、兄への対応ですが、陰には陽というのが良いでしょう。我々はもう年を取りすぎています。今更、陰に陰をもってきて、体質改善をするのには年を取りすぎています。
いまは、陰に陽で対応、妥協型で養生をする方が鍛錬型よりも無難、年寄りには良いのではないかと思います。

私の1日断食は、陰でも陽でも構わないと思います。これは一週一日、中型の体の掃除ぐらいだと思います。誰でも出来ると思うし、それなりの効果は誰にも上がると思います。
私は一週1日断食、1回についてなにがしかの貯金をして、それをユニセフ献金するような運動を展開したらどうかと、思っているのです。まあ、金額は知れています。文字通りの『貧者の一灯』でありまして、各人の思い思いの金額で良いと思うのです。

 自分が空腹を経験するだけでなく、その経験によって健康になった分、いくらかでもアフリカの子供が救えるかも?と思うと、1日断食にも元気が出てくるように思えます。
80歳になり、家の法事を済ませたら、余生は人の健康作りの相談相手となり、人にも一週一日断食を奨めて、ユニセフへの献金運動をする、そんなことをやって、生涯を終わりたいと思っております。

 そのためにも、今は布石の日々で、まず自分自身がいろいろとやって、一週一日断食のノウハウを蓄積したいと思って励んでおります。

 まとまらないまま、とりあえず最近の心境です。

 ああ、それから葉隠の研究は、あれは楽しみだから、これも生涯続けるつもり、最近は”男色”の意味を知って、どうも肌が合わないので、ちょっと足踏み状態。呵々、
見方を変えた角度からの研究に変じたい。

 時節柄ご自愛下さい。
清水
Shimizu Tsuyosh
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