礼状と返事

神奈川近代文学館
担当者  様

 ご多忙の中、早速小山先生にご連絡をして下さり誠に有り難うございました。
 深く感謝しております。

 最近は、『個人情報の保護』で、先生方のご住所、お電話番号などは明らかにしないのが建前でありましょう。

 再度、今朝の『心の時代』で先生のお話を聞いた感想を日記に記しました。日記の一部を書き留めたので先生がご来館の時にでもお手渡し願えたら幸いです。
有り難うございました。

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私の日記の一部抜粋(この手紙のために一部編集)

 ○○さん宅から帰ってきたらすぐに神戸に行き、古本屋街に行く。古文書関係の辞書を2冊求める。三省堂発行と旺文社刊行のもの各1冊。

 それと、徳川時代の婦人の事を書いた本があってそれの写真が素晴らしい。嫁入り道具の文箱、硯石、蒔絵などなど一流品ばかりの写真。見入ってしまってその本を購入した。
 再び、今朝4時からの『心の時代』二日目を聞く、小山文雄先生の頭の中は、漱石の手紙がキチンと整理されて入っていて、次から次に的確なご指示と解説で楽しい。
芥川龍之介寺田寅彦、・・・・・・などなど)

聞いているモノは小山さんの頭の中はどうなってんの?と思うくらい。キチンと正確に一つ一つが整理されてご記憶になっておられる。

若いときに感動をもって読んだ書物などと言うのは、こんな風に強い鮮烈な意識で読書をしておられるのだな・・・。とつくづく感じ入った次第。

 小山さんの話を聞きながら、長野さんを思い出していた。あの方も大の読書家であったのだが、こんな話しぶりであったな・・・と思った。
 そして小山氏の話し方が昨日よりは今朝の方が若々しく聞こえたから面白い。きっと小山氏は話をしている間に気分が高調されたのであろう。先生を身近に感じ、せめて手紙のやりとりでもしたいと思った。

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日記のコピーはこれで終了します。

 先生にどうぞよろしくお伝え下さい。お手数をかけていること、申し訳なく、また
お手配のこと深謝しております。
諸兄姉のご健勝を祈念しております。有り難うございました。

清水
             メイル=> ja3sj@jarl.com