今日の言葉

聖人、後其身而身先、外其身而身存。(聖人は、その身を後にして身先んじ、其の身を外にして身存す。)P319a 老子 7章

 聖人は自分の身を度外におき、自分のことは考えない。そのためかえって自分の身を保全することになる。前段も同じ意味である。陰徳を積むと言うか、人に知られずに人の役に立つことを心がける。『人に知られず』にが大切である。『人の目』が気になる間は本物ではない。”そうせずにはおられない。”そうしないと自分の心が安まらない。そうありたい。自分では自分の行動で自分の気は安まっている、ある意味では自分が主体だが、それが同時に他人を主体にした考えになっていて、自分は後回しということである。聖人ではなくても、そんな自分にはなれるのではないか?