友からの便り、友への返事

 どうしているか訝っていた仙台の友が元気でいてくれた。久しぶりのメイルで嬉しかったので次のような便りを出した。

A.S  大兄

 いやいや・・ヤヤッツ!!

 やあ、元気で何よりだった。嬉しい。実は
イカナゴの釘煮なぞというツマラヌものだけど、まあ
義姉が毎年作ってくれるので私は楽しみにしている
ものだから、兄にもちょっとと思ってお裾分けした次第。

 だが、兄より連絡がないので・・・・・。実は老妻とも
話をしたんだが、『どこか悪いんかもネ・・・、
電話はしない方が良いカモね?』などと言っていたのですよ。

 と言うのも、まあみんなこの年だから、山崎兄は
奥さんの話だといま病院らしいのですよ。あそこにも
同じようにイカナゴの釘煮を送ってはじめて知ったのですが
ね。

 まあ、とにかく兄が元気なので嬉しい。お嬢さんと
二人暮らし?良いね・・・。女は優しいから良いよ。
年取ったら、和やかなのが一番だ。ガサガサしたことは
煩わしい・・・・。自分が通った道やけど、勝手なもんや!呵々

 今ね、儂は『法事』のことでちょっと頭が一杯なんや。
5月16日にするんや。ほんまは儂の傘寿の祝いなんや
けど、そう言うてもまずは両親はじめお先祖様にお礼を
言わないことには、自分のことを祝う気になれんのや。

 それが終わったら、まあ旅行でも何でも好きなように
して、ほんまに好き勝手して余生を送るつもりや。

 もっとも、自分のことだけに時間を費やすつもりは
ない。少しは人様に喜んで頂けるようなことも
せなアカンし、自分も本当には楽しめん。

 と言っても、もうこの歳では先は数えるくらいしか
生きておられるモノでもないよね。だから好きなように
生きるの。と言っても儂のことや、タカは知れている。

 草花を育てたり、好きな工作をしたり、ちょっと
旅行したり、美術館を見たり、男女を問わず気の置けぬ
友とお茶を飲んだり、こんなことがしてみたいだけの
こと。

 まあ、それには健康!!やな・・・。お互い元気で
いようよ。それは何と言っても、自制、自律の一語やな。

ああ、今日は良い日だった。兄の元気を知って
勇気を貰った。ありがとう。

ホームページ読んでいる?ホンマか?
緊張するがナ。エエ加減にしといてくれ。

兄は絵は描かないか?俺はヒマになったら必ず
描くよ。ヒマにならなくても今でも描きたいんやけど、
我が家のギャラリーがうるさいんや・・・。形がどうの
こうの、色がどうのこうのと野次馬がうるさい。

お嬢ちゃんによろしくな。

清水